「Ⅵ.自立維持管理型産業構造(その2)」

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お預かりさせていただきました「Universe State」を、少しずつご紹介いたします。

●「Universe State」(全文):http://moto-kokoro.cocolog-nifty.com/blog/files/uniearthcity1.pdf
●「ユニアースプロジェクトⅡ」(全文):http://moto-kokoro.cocolog-nifty.com/blog/files/up2f.pdf
●「4.自分は誰か?に基づく生き方」(22分18秒)(「第2回仙台すぴこん・スペシャセミナー」2004年10月11日より):http://spiritual-tv.com/old/ss2-nkazato_4.wmv


Ⅵ.自立維持管理型産業構造(その2)


 またシャネルやエルメスなどのバッグや小物がデザイン的にも機能的にも本当に優れたものであるならば、それは総ての人にとっての必需品と言えるはずです。
 本物故に総ての人に公平に使ってもらう事ができる、これこそが究極の物づくりのあり方と言えるのではないでしょうか。(皆が持てば残るのは本質だけ=所有する意義が問われる)
 理想的なコミユニティを新たに造り、物づくりを続けなくても良い環境(生活特区)を確保し徐々に移り住み、維持管理や修理に必要な部品の生産ラインをコミュニティの中へ移設することで、無限に続く物作り産業から脱却することが出来ます。またこれによって初めて地球環境破壊に歯止めを掛けることが可能になります。
 今日までのような浄水器や空気清浄機など機械文明に頼る生活環境の改善方法では、材料を調達し組み立て、機械を生産し輸送することでかえって環境破壊を進めます。いわゆる市場経済万能、経済成長至上主義のままでは間違いなく地球環境を壊しきってしまうということす。
 自然環境を元に戻し自然が備える自浄性を高める必要性は誰にでも理解できます。しかし問題はこれを実行すると大量生産と大量消費頼みの市場経済論理と、物づくり産業構造の原理に反するため、何時まで経っても理想的な自然環境は造れません。これが良くない事が分かっていても止められない経済構造と産業構造であり、林檎が腐る林檎箱になっている所以です。
 医療も医療行為(治療行為)を極力必要としない社会環境を作ることが最終的な目標(本業)です。しかし現実には、医療器械や知識や技術は日進月歩していますが病人(罹患者数)は益々増加し、医療費も年々増加しています。
 この矛盾も医療が市場経済の中にあり、医療行為を施せば施すほどお金が儲かるシステムになっているからと考えられます。(医院経営という発想)
 つまり市場経済のままで本業を極める努力をすれば、言う事と行う事に矛盾が生じるということです。正論を貫き通す事をすれば必ず失業又は廃業へ追い込まれるシステムになっているということです。即ち市場経済は作り、売り、行うことで生活の糧となるお金を得る事が出来るシステム故に、綺麗ごとでは生きられないのです。
 また軍需産業において核兵器は誰もが良いとは思っていません。しかし、核兵器を製造している人々にも家族があり子供もいます。核兵器に反対することは簡単ですが、核兵器の製造に関わる人々の生活面の保障まで考慮することは難しいことです。
 これを解決する為には、例えば代替職業の提案または代替生活圏(エスケープエリア)の提供まで行わなければより良い改革とは言えないのです。
 当然のことですが戦闘兵器を必要とする社会環境があり続ける限り、戦闘兵器を捨てることは出来ません。同様に大量生産大量消費依存の市場経済である限り、生産量を減らすことや生産を中止することで自然環境の保護を行うことなど到底出来ないということです。


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