Ⅶ. ユニアースシティのオープンタイプ(システム運用)(その2)

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お預かりさせていただきました「ユニアースプロジェクトⅡ」を、
少しずつご紹介いたします。

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Ⅶ. ユニアースシティのオープンタイプ(システム運用)(その2)


① 堆肥工場
 図 1堆肥工場は牛糞や有機ゴミなどを原料に、僅か12日間でバイオ処理を行ない良質な肥料土を作ることができます。肥料土は農地で利用し収穫量を上げる一方、新たなバイオマス農法として広く地域社会(ユニアースシティ以外)に貢献しながら、農業コンサルティングを行ない補助的産業としてもシティを支えることができます。補助的産業はこれ以外にも様々なものが考えられ、例えば医院の開設や陶器の製造、加工食品の製造など様々ですが、要は利益をシティバンクに全てプールして、共同で利用できるシステムであればよいのです。

② 農作物生産エリア
 図 2コメ作りは、ユニアースシティを支える生産性のある基幹産業です。(基幹産業は維持管理運営できる基本的な経費の捻出ができるものであれば、何にでも置き換えられます)農地は放棄田や委託された田畑を活用し、貸借料は収穫した農作物を提供することでまかないます。これによって農地は散在しますが一定地区の収穫に偏らない為、天災や災害時に有利なばかりか年間を通じて安定した収穫を期待できます。

③ 農作物加工工場
 図 3出荷工場は、共同作業で収穫した農作物を製品として市場へ出荷できるように、乾燥、脱穀、精米、袋詰めなどを行ないます。

④ 共用住宅(ユニアースハウス)
 図 4住まいは、地域で育った天然素材を用いシックレスで安全で快適な住宅を共用します。賃貸料も無く、デパートや家電スーパーへ出かけても買いたいような物が無いように、一般的な現代文明の装備品を殆ど装備します。(物質欲の抑制)また車(共用車)も数種類のハイブリッド車を配備し、誰もが、何時でも、何所へでも、出かけられるように配慮します。(購買意欲を湧かせない工夫が、お金に対する執着心を抑止し、人を利他的な発想へとシフトさせ精神性を回復できます)

⑤ ユニアースシティバンク(民間団体や各種法人の会計などが代行)
 ユニアースシティと市場経済のバイパス機能を果たし、お金の支出と収入を管理します。(住人であれば誰もがシティグループネットを介して、何時でも収支や使途をチェックすることができます)
 住人はユニアースシティバンクよりクレジットカードの発行を受け、各人の利用料金を月毎にグラフにて公表し、誰がどれだけ使ったかを誰でも知ることができる環境を作り、各自の部屋に収納できる範囲内という量的制限の中で、何時でも、誰でも、好きな時に、好きな物を好きなだけ、デパートやスーパー(市場経済圏)で品物を入手できるシステムを作ります。
 これによりシティの住人は、お金の貯蓄の必要性や貧富の差を体験することもなく、物に執着することのない生活環境の中で暮らす事ができます。(精神面の充実を重視する)
 人々は教育しなくても、環境さえ整っていれば日常生活の中で社会の秩序と、暗黙の了解(あうんの息)の必然性を学び、理想的な形で自律心を養うことができると考えられます。

⑥統括NPO法人(農業系の事業の場合は農事組合法人
 市場経済での収益や支援金等を、ガラス張りで管理運営する必要性と利益を目的としない点を考慮した場合、本来ならばNPO法人での運営が最も理想的ではないかと考えられます。NPO法人は利益ではなく、より良い生き方を選択する方法としてのアイテムには特化していると考えられますが、収益を必要とするような事業を中心にする場合は、農業事業組合法人のような各専門業種の法人が適していると思います。そして市場経済と関わることは農事法人やNPOで対応しながら、NPOの理事長を初め理事やスタッフ一同がシステムの中で皆と同等の生活をします。(特に理事長は利他的な人であることが重要)
 ユニアースシティは、一見無秩序で放任主義的のように思える生活環境ですが、住まいや食べ物、乗り物や持ち物など、物質的に公平で十分に満たされた環境を当初より作ることで、物質的な満足感が我欲(物欲)を制し、利他的な発想を主体として生きられるようになることで、暗黙の秩序と全体との調和が理想的で規則的な生活環境を生み出します。
 一方現在の社会では、めまぐるしい程の新製品を次々と作っていたのでは、地球環境の破壊を止められないどころか、いつまで経っても利他的にはなれません。つまり無秩序で無制限に物が作り出される今の構造社会のままでは、物に執着し、物を追いかけることに専念してしまい、いつまで経っても人も社会も変われないということなのです。(そんなこんなで最終的には精神の崩壊と地球破壊で滅亡)
 だからこそ多くの思想集団や宗教団体は、「我欲」に毒されないために俗世間(現在の社会)から隔離する必要に迫られ、閉鎖的なコミュニティを作らざるを得ないのではないかと推察されるのです。
 以上のシステムをエリア(ディズニーランドのように塀で囲うこと無く)を限定することなく地域社会の中へ導入することができれば、周りの人々と関わりながら、自らも、周辺の人々も、双方の意識を変えることができると考えられます。
 またこの方法ならば宗教や特定思想集団や政治家でなくても、意識の改革や社会構造改革の実践が自らの手で行なうことが可能です。(誰でも人として生きる道を世に示すことはできますが、国は何も変わりません)

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