14. 実践する組織は何(その9)

14. 実践する組織は何(その9)


 つまり宇宙国の要請を無視しても、受け入れても、既存の国家として生き残る道はないのです。物事の道理は単純なもので、国という仕組みを私利私欲と私略のために乗っ取った「自我」の責任なのです。
 今日まで国(「自我」)は国民に対して様々な事を要請し、国民はこれに全て従ってきましたし、今後も国(「自我」)の民(奴隷)として相変わらず従って行かなければなりません。
 しかし、わたしたちが既存国家の国民であるのと同様に、総ての「自我」も宇宙国(「起源意識」の国)の国民であるのであり、その要請、即ち全体で一つの和をなすという魂の本質(「起源意識」の本質)に応ずる権利を有しているのです。(和の精神)
 現在の社会構造(林檎箱)の延長線では貧富の差が益々拡大することは容易に察しがつき、特に資本主義や市場経済や拝金思想のままで民営化されれば、人としての公という概念は吹き飛び、節操のない未曾有の弱肉強食社会となり、日々戦々恐々とした生活が強いられる事になるでしょう。
 いわば「自我」を存続させたままの民営化では「自我」そのものを活性化し、破滅へ向かう事になり、国家は「自我」によって暴走を始め、企業は「自我」により野獣と化す事が予測されるのです。
 また「自我」による、武力や国家権力を用いた世界統合や自由化は、総ての人を「奴隷化」し「自我」に完全支配され、「自我」の恐ろしさを思い知らされる事になります。それどころか支配している側も見えない「自我」の手下として使われ、自らも奴隷化され苦しむ結果となり、自らが「自我」である限り最終的には全てを破滅し自らも滅亡するか、永遠の宇宙の孤児となるしか残された道はないのです。

 「自我」は弱い者など意に介さないため、弱者は淘汰されるかもしくは、排除される事が予想されます。年金カットや医療福祉費の負担増、ましてや増税となれば、さすがに国(「自我」)に対する反発が強くなることは避けられないと思われます。
 今や世界中の国民は継続する自然環境の悪化や貧富の差の拡大と、富の集中による飢餓や貧困、またこれらに起因する犯罪の増加などによって、生命維持は危機的状態にさらされ本質的な自由や幸福の追求が大きく妨げられています。
 世界中の政府(「自我」)はこの打開策を暗中模索しておりますが、打開策が分らないということが分っていないように思われます。
 然るに現在の政治形態のままでは貧富の差の拡大、戦争や飢餓の拡大(資本主義の副産物)など、本質的な自由や公平に欠け(利権やお金や税金のあり方)、自然環境破壊(市場経済・物づくり産業構造)がもたらす生命維持環境の悪化など本来の政府の目的や役割とは、かけ離れた方向へ向かっていると思われます。(新たな世界新秩序が求められる)

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