「Ⅳ.新しいまち構築のコンセプト(その2)」

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お預かりさせていただきました「ユニアースプロジェクトⅡ」を、少しずつご紹介いたします。

「ユニアースプロジェクトⅡ」(全文):http://moto-kokoro.cocolog-nifty.com/blog/files/up2f.pdf



Ⅳ. 新しいまち構築のコンセプト(その2)


今日まで様々な理想的なプロジェクトや理想についての提言がなされてきましたが、実際に実践されているものは数少ないと思います。
 例えば花博や万博の開催期間のみの理想的なエネルギーの提言や新しい生活様式の提案、またはリニアモーターカーや新型自動車社会のあり方などが模擬的に示されるものの、実生活の中への導入がなされていません。
 またいくら実践していることが理想的に見えても、資本主義と市場経済の中にある限り、よくよく観察してみると誰かが儲かっている話にすり替えられているケースも少なくないと思われます。
 また内閣総理大臣が替わっても、世の中が大きく変わることはありませんでした。その理由としては、大臣が新たな社会システムを打ち出していないからだと思います。
 要するに大臣を替えるより、社会システムを替える方が世の中を大きく変化させることが出来るのです。(しかし、これは世界規模の国という株式会社の運営システムを変えることになり困難極まりない)
 すなわち新しい社会システムを、論説の域を脱して国政や県政や市政などの行政機関が政策として実践することで世の中は変わるということなのです。
 また新しい社会システムを導入するにあたり、導入後の住民一人一人はどのような生活をしているのかを明示することも必要条件になると考えられます。(グランドデザインとガイドラインとファイナルビジョンの提示)
 従ってこの事業を思想団体が行なえば「イズム」になり、宗教団体が行なったのでは、「宗教」になってしまい社会全体(国)は何も変わりません。ですから、この改革は行政機関が行なってこそ意義があるのです。
 そこで人として生きる理想的な社会基盤、いわゆる衣食住など生命に関わる文明のスタンダードを決定し、これを基盤に生命維持の方法や人と人の関わりを小さなコミュニティ(まち)としてモデル的に行政機関が実際に造り、実践する必要があります。
 つまり理想について、各種団体や組織、NPO法人などがまちまちに提言してきたものを、一つにまとめて理想的生活空間(ユニアースシティ)として組み立てるということです。
 またせっかく新たなコミュニティを創るのですから、総てが究極の理想型(理想の家電品・住宅・車・農業など)であることが必要です。
 そこでその役割の一助をなすのがユニアースプロジェクトです。


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