「Ⅳ.新しいまち構築のコンセプト(その3)」

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お預かりさせていただきました「ユニアースプロジェクトⅡ」を、少しずつご紹介いたします。

「ユニアースプロジェクトⅡ」(全文):http://moto-kokoro.cocolog-nifty.com/blog/files/up2f.pdf



Ⅳ. 新しいまち構築のコンセプト(その3)


本プロジェクトは、社会や生命維持活動に関する各分野の分科会を設け理想的なコミュニティとしての完成を促す役目を果たします。(理想社会での実生活の提案を行ない、後は行政の自主性に期待します)
 理想社会を小さなモデル的なコミュニティとして造ることができれば、現代社会の歪みの発生原因や、矛盾や問題の発生、財政破綻を引き起こした根本的な原因等を、根源的なところまで遡って検証することが出来ます。
 すなわちこれは矛盾を改め膿を出し、社会の構造欠陥をあからさまにするということです。
 コミュニティの中では、日本に限らず世界の有識者や専門家や学者の方々や、既に理想的なコミュニティ運営を実践している方々にご参集いただき、分科会を設け改善や改良点などを検討する国際シンポジュームを開催することも必要になります。
 そして検討した結果を踏まえて、改善や改良をすれば理想的な市町村や県や国家として、それぞれを再生する事が出来るはずです。
 各地方にユニアースシティを理想的な小さなシティ(市政)運用モデルとして造り、地方自治が抱える赤字財政の解消計画案として住民に示し、理解を求めることで官民が一体となって赤字解消への夢が持てるようになるのではないかと思います。(地方自治の再建が日本再建のキーワード)
 そして本番でユニアースシティを造るに際しては、政府の公的資金や市県民税を初期投資するも、後に政府の援助(地方交付税)や市県民税が無くても財政が成り立つまちづくりを行なうことが鍵となります。
 例えば税金やお金の必要性が無くなるまで、人件費や維持管理運営費を最小限に押さえ、何らかの特徴的な産業(特産物)を持ち、投資された公的資金を返済するお金を生むことで、国が抱える財政赤字の純減に役立つ仕組みを備えること等も挙げられます。(出費を極力抑えることが出来るユニアースシティが、赤字財政を抱える地方を救う)
 またモデルケースの一つ位ならば民間団体やNPOなどが主体で市町村を巻き込んで行なうことも可能であると思われます。
 モデルケースの建設費用の捻出は、国が設けている「地域再生法の支援措置交付金」へ申請を行ないます。
 申請は民間団体が事業概要書の作成、概要に対する事業計画書の作成、事業に対する事業予算書の作成を行ない各市町村または県より申請を行ない、審査後予算化されれば小規模なユニアースシティを、民間団体やNPOなどでも建設できます。
 最終的にはユニアースシティの間で新たなネットワークが生まれ、地産地消と自主的交易で生計が成り立つようになります。そして一つのユニアースシティは、究極の最小単位の政府機能を果たします。
 将来的には県や市町村などの役所や国会の民営化(企業化)または、総ての民間企業の公的化(国営化)のいずれかの選択が必要になる時が来ると考えられます。今後は今までの常識や慣習が役に立たなくなり、税金を払って暮らす人と、税金で暮らす人との区別が是正されるのではないかと考えられます。


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