Ⅴ.拝命社会(その1)

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Ⅴ.拝命社会(その1)


近年、お金さえあれば何でも出来ると考える人の増加と、お金が無ければ衣食住が成立せず、生計を立てることも、遊ぶことも出来ない現状によって、窃盗や恐喝、不正行為や違法行為、身内にまでも保険を掛けて殺害するなど、罪を犯してでもお金を得ようとする傾向が強くなりました。人の意識は明らかに、命よりもお金を重要視するようになったと思います。(物や金を神と崇める)
 いわゆる金のためなら何でもする拝金主義者の増加により、宇宙船地球号パイロット(地球人)としての良識の欠落を招いています。この原因は、お金と税金のあり方に問題があるために招いた人の魂(精神性・スピリット)の荒廃と考えられ、理想的なお金や税金のあり方について早急に再考する必要があります。
 そこで人の精神性(魂)を正常化するためには、生きることの原点を問う必要性があり、これには非常に大胆な発想が必要になります。つまりお金や税金がなくても生活が出来る生活空間を造り、生きることの原点に立ち戻った上で、お金と税金の本質を問い直さなくてはならないということです。
 これを実践するにはお金と税金に替わり、労働で生計を立てる生活エリア(生活特区:モデルエリア)を、新たな場所に造ることが必要になります。
 例えば生活特区の中は食料受給率や生産物の供給量を考慮し、農作物生産エリア、機械生産エリア、衣料品生産エリア、陶磁器生産エリアなどを設けて分業し、自らの適性(天性)で職種を選択し、決められた仕事と責務を分担し、生命維持の為の労働を行うことで衣食住を確保し、生計をまかなう事が出来ます。(ワーキングパス制・究極のパーマカルチャー)
 生産物などはコミュニティの中心に集めて保管管理を行い、何時でも誰でも公平に食事や衣料品、生活必需品などが提供される公共共用施設を備えます。
 また各住宅は家族構成に見合ったサイズを用意し、便利で耐久性のある家具や調度品や電化製品などを標準装備し共用するシステムを作ることで、優れた文明力に支えられた安全で快適な家に公平に住む事ができるようになります。

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